ビジネスフォンの主装置に内線ユニットと外線ユニットを設置し、配線を接続することによってビジネスフォンは電話機として多機能が利用できるようになります。他に、FAXユニットや、多機能ユニットなどもありますが、ビジネスフォンとしての基本的な電話の機能は内線ユニットと外線ユニットに詰まっています。
今回の記事では主装置設定における内線ユニットと外線ユニットについて徹底解説をします。
▶目次
1、内線ユニット
ビジネスホン(ビジネスフォン)主装置の内線ユニットの設定について解説します。
内線ユニットとは
家庭用電話機と比較した場合のビジネスホンの最大のメリットは内線通話ではないかと思います。ビジネスフォンで内線通話を行えるようにするのが内線ユニットです。
多機能電話機ユニットと単独電話ユニット
ビジネスフォン電話機を制御するために必要なのが多機能電話機ユニット、FAX機などのアナログ回線と直接接続して使用する機器で通信するために必要になるものが単独電話ユニットです。
多機能電話機ユニットには、NTTの場合8回線用のものと16回線用のものとがあります。複数のユニットを同時に使用することもあり、当然16回線用のものの方が、価格が高くなります。8回線用のものと16回線用のものを組み合わせて使用するケースもあります。
他のメーカーの場合でも、メーカーによって接続できる回線数が決まっています。
内線ユニットの配線
内線ユニットからオフィスのデスクに設置された各ビジネスフォン機器まで配線をしてはじめて、オフィスの内線同士がつながるようになります。
配線を行うためには、主装置から1本ずつケーブルを引くわけではありません。例えば、一つの島に対して8本の内線を引く場合に、8本をセットにしたケーブルをデスクの近くまで伸ばして、ローゼット(hub)を中継します。ローゼットから各ビジネスフォンへ配線を行います。
内線ユニットの設定
内線ユニットはただ、配線を行うだけではなくて内線番号の割り付け、部署ごとにグループ化をしたり、電話の呼び出し音の設定をしたりするなど、グループごとの設定を行うことができます。これらの作業は、ビジネスフォン電話機、もしくは主装置に接続したPCにて行います。
専門的な作業になりますが、内線ユニットの設定を適切に行うことにより飛躍的に業務効率が向上します。電話工事を行う前に、オフィス側ではどのようにグループ分けをしたいか、どのように転送設定を行いたいか、呼び出し音を鳴らす順番はどのように設定すべきか、といったことを社内で決めておきましょう。
2、外線ユニット
ビジネスフォン主装置の外線ユニットについて解説します。
外線ユニットとは
オフィスの電話をオフィス外と接続するのが外線ユニットです。
外線ユニットのスロットには、外線の種類によってユニットを収容します。アナログ回線の場合には、「アナログ局線インターフェイス」、ISDN回線の場合には、「デジタルISDN局線インターフェイス(INS64局線インターフェイス)」、ひかり回線の場合には、「ブロードバンドルーターユニット」がそれぞれの外線ユニットです。これらのユニットを主装置の中に収容します。
使用する外線とユニットの種類が合わない場合には接続できません。
主装置外線ユニットの回線数
アナログユニットの場合は、1チャンネル分のユニットを収容できます。2 COIと記載のあるユニットは、1枚のユニットで2回線までアナログ回線を収容できるユニットです。
ISDNユニットは、ISDN1~2回線を1本として、それぞれにつき2チャンネルまで設定できる回線です。2BRIと記載のあるISDN回線は2本ずつチャンネルが接続できるので、4チャンネルまで接続が可能です。
ひかり電話ユニットは、光回線最終端装置から出るLANケーブルを主装置に収容した光電話ユニットに接続することによって外線が使用できます。
3、まとめ
この記事では、ビジネスフォン(ビジネスホン)の主装置の内線ユニット、外線ユニットの設定について解説しました。
ビジネスフォンの主装置は、内線ユニットや外線ユニットなどの各ユニットを収容するボックスです。ユニットを設置し、正しく設定を行い、配線することによってはじめてビジネスフォンとして正常に作動するようになります。
主装置の設定は、専門の資格を持ったビジネスフォン設置業者へ依頼してください。