ビジネスフォン(ビジネスホン)の主装置に不具合や故障に備えるために活用できるサービスにビジネスフォン販売店の保守契約があります。
ビジネスフォンの保守契約とは、定期的に保守契約料金を支払う代わりに、定期的な点検を行ったり、故障時の修理料金が免除・減額になったりするさービスです。
今回の記事では、ビジネスフォン主装置の保守契約について解説します。
▶目次
1、定期点検保守対応
ビジネスフォン故障の事前対策に最も効果的なのが定期点検保守対応です。
定期点検保守対応
定期点検保守対応とは、ビジネスフォン導入時に販売店との間で行うサポート契約で、一定の保守料金を支払う代わりに、定期的に点検作業を行ってもらうものです。
点検と同時に簡単な設定変更やバージョンアップ、部品の交換などを依頼できることもあります。
定期保守契約が結べるのは、ビジネスフォン購入時に限定されます。
保守の点検・作業項目
定期保守契約では、ビジネスフォン販売店の工事専門スタッフが、主装置の以下の部分を点検します。
- 主装置の外観
- 主装置のランプの状態
- 主装置のファンや空調の作動状況
- ケーブルの接続状態
- 異音の確認
主装置の外観を確認し、キズが生じていないかどうか、床に正常に設置されているかどうかなどを確認します。キズやヒビが生じていた場合には、破損個所からほこりや水分が入ってしまい、主装置の故障につながるケースもあります。また、正常に設置されていない場合には、ふとした拍子にケーブルが外れてしまったり、主装置が落下してしまったりする危険性があります。
主装置のランプが正常についているか否かのチェックを行います。主装置は機器の異常をランプの色で知らせてくれるので、もし故障やトラブルがあればランプの目視で問題が表演化する前に解決できる場合もあります。
主装置のファンが正常に作動しているかいないか、室内の空調が適切に設定され温度や湿度が管理されているか否かをチェックします。主装置は精密機器のため、温度、湿度の管理がなされていない場合には故障につながるリスクがあります。
ケーブルが抜けていたり、抜けそうになったりしていないかを確認します。
たとえ、ケーブル1本でも抜けてしまうと電話設備全体に影響が出てしまったり、外線が一切通じなくなってしまったりケースもあります。
主装置のアラームやファンの回転以上をチェックします。
その他、主装置、主装置周辺の簡単な清掃を行ってほこりが蓄積しづらいようにしたり、主装置のデータを確認してトラブル履歴を確認したりするなどの対応を行います。日常的なメンテナンスにより故障を未然に防いだり、トラブルが大きくなる前に未然に防いだりすることができます。
原則としては、定期保守料金の範囲内で作業を行いますが、点検によって故障個所が見つかり修理対応を行う場合には別途修理費用や部品代金が発生することもあります。
2、スポット保守契約・災害時サポート
スポット保守契約とは日常の点検は行わずに、機器が故障した際の修理対応を保守料金で依頼する方法です。
スポット保守契約とは
定期点検保守が、トラブルを未然に起こさないようにするためのサポート契約ですが、スポット保守契約は故障やトラブル時に迅速に対応を依頼できるサービスです。メリットは、ビジネスフォンや主装置が急に故障した際に、急にまとまった出費がかかるリスクが抑えられることです。
保守料金は定期点検に比べると安く抑えることができますが、事後の対応になるのでトラブル発生時に即時の対応ができないリスクは高くなります(保守スタッフがオフィスに到着するまでの時間や、部品取り寄せに要する時間など)。ただし、スポット契約を結んでいてもトらブルの内容によっては保守料金と別に費用が発生する場合があります。
災害時サポート
災害時サポートは、火災や地震、水害などの天災を始めとした災害時に、保守対応によって保証をおこなってくれるサービスのことです。イメージとしては、火災保険に近い保守契約です。
災害時の保証の範囲が大きくなりがちなので、保守金額は安いものにはなりませんが、災害の発生リスクなどを検討しながら、利用を検討してください。
3、まとめ
この記事では、ビジネスフォン(ビジネスホン)主装置の定期点検保守・スポット保守・災害時サポートについて解説しています。
ビジネスフォン主装置にトラブルが生じてしまうと、修理・交換代金が高額になりがちというだけではなく、ビジネスがストップしてしまい二次的・三次的な被害が大きくなるケースもあります。最善の方法は、トラブルを未然に防ぐことで、そのためには作業スタッフが定期的に主装置や設置場所の状況をチェックしてくれる保守サポートが効果的です。
予算や災害の発生リスクに応じて、スポット修理契約や災害時サポートも検討しましょう。