ビジネスフォン(ビジネスホン)利用のオフィスで契約できるひかり電話のプランには、ひかり電話、ひかり電話オフィスタイプ、ひかり電話オフィスAの3種類があります。
簡単な特徴としては、ひかり電話は個人向けもしくは個人事務所などの小規模事業者向け、ひかり電話オフィスタイプは小規模オフィス向け、ひかり電話オフィスAは一般的な企業向けとなります。
これらのプランを契約して設定するには、主装置をどのように設定すればよいのでしょうか?
今回の記事では、ひかり電話を契約した場合の主装置の設定について解説します。
▶目次
1、オフィスのひかり電話とは
ビジネスフォンでひかり電話を使用する際の、プラン別の主装置の接続方法について解説します。
ひかり電話のプランによる違い
ビジネスフォンで契約できるひかり電話には3つのプランがあります。
プランがわかれているのは、プランによって契約できる回線数やオプション、同時に通話できる回線数などが異なるためです。
個人向けをメインとしたひかり電話では、最大契約回線数が5回線、同時に利用可能なチャンネル数も2チャンネルまで、という内容になっており、数名規模以上のオフィスでは業務上のデメリットが大きくなります。
オフィスタイプは電話番号32番号・8チャンネルまで、オフィスAは電話番号7,000番号・300チャンネルまでですので、小規模のオフィスであればオフィスタイプ、中規模以上のオフィスであればオフィスA、といった具合に必要な番号・チャンネル数に応じてプランを選択します。
プランを表にまとめると以下の通りになります。
プラン名称 | 基本料金 | 追加番号料金 | 追加チャンネル料金 |
---|---|---|---|
ひかり電話 | 500円/回線 | 100円/番号 | 200円/チャンネル |
ひかり電話オフィス | 1,300円/回線 | 100円/番号 | 400円/チャンネル |
ひかり電話オフィスA | 1,100円/回線 | 100円/番号 | 1,000円/チャンネル数 |
ひかり電話のメリットとは
オフィスのビジネスフォンをひかり電話にすることのメリットとはどのようなものでしょうか。
主なメリットは以下の通りです。
- コスト削減
- 電話番号そのまま
- 充実したオプションサービス
アナログ回線やISDN回線に比べて基本料金が安く、全国一律の安価な通話料が適用されるのでコストの削減につながります。
固定電話と互換性があり、電話番号を変更することなく導入できます。
ナンバーディスプレイや着信お知らせメールなど機能が充実しています。
これらのメリットから、最近のビジネスフォン導入の流れとしてはひかり電話を導入する企業が主流となっています。
ひかり電話のデメリット
念のため、ひかり電話のデメリットについても確認しておきます。
- 停電時に使用できない
- 対応していないダイヤルがある
- 電話回線工事が必要
ひかり電話は電源をコンセントから取るので、停電時にビジネスフォンが使用できなくなってしまいます。
0039等の電気通信事業者を指定した発信など、一部かけられない電話番号があります。
導入にあたって回線工事が必要になり、工事費用が発生します。
2、主装置とひかり電話
ひかり電話をオフィスに導入する際には、主装置の外線ユニットにひかり電話ユニットを差し込みます。
主装置の設置方法について解説します。
オフィスタイプとオフィスA
ひかり電話オフィスタイプとオフィスAの場合には、外線ユニットに光回線を直接収容します。アダプターなどを介することなく、直接回線を主装置に挿します。
主装置に実装するユニットは「4BRU(4回線分の光回線=ブロードバンド、ルーター、ユニット)」という光直収ユニットです。
ひかり電話のみ主装置への接続方法が異なる
ひかり電話の場合には、オフィスタイプやオフィスAと異なり4BRUユニットを使用して主装置に接続することができません。
その理由は、ひかり電話ルーターから出力される信号がアナログ信号だからです。主装置は、ひかり電話ルーターからの信号をアナログ回線と認識しますので、アナログユニットを実装して収容しなければならないのです。
現在契約中のプランを確認する方法
ひかり回線に契約していることは間違いないものの、現在自社の契約中のプランが3つのタイプのうちどれにあたるかがわからない場合には、NTTからの請求書にて契約プランが確認できます。
3、まとめ
この記事では、オフィスのビジネスフォン設備のひかり電話について解説しました。ひかり電話には、ひかり電話、オフィスタイプ、オフィスAの3つのプランがあり、主に回線数やチャンネル数に応じてプランを契約します。
ひかり電話プランの大きなメリットはコストの削減です。基本料金、通話料ともに格安のプランなので、オフィスの規模を問わずメリットがあります。停電時に使用不可になることや導入コストがかかることなどのデメリットとあわせて検討しましょう。
主装置の外線ユニットに接続する際には、ひかり電話とオフィスタイプ、オフィスAとで接続方法が異なりますので、注意してください。